SpriteAnalyzerV2

SpriteAnalyzerV2(SA2)は UFOAnalyzerV2 V2.16以降によって作成することができる *clicks.csv を入力し、
複数地点の観測方位仰角から現象発生地点の緯度、経度、高度を求める三角測量ツールです。

*clicks.csv を作成すれば、高高度発光現象以外にも各種現象の位置を特定することができます。

- インストール

- 基本的な処理の流れ

  1. 複数地点の観測情報(UFOAnalyzerV2出力)である *clicks.csv を集め、特定のディレクトリに格納しておきます。
  2. 1.のディレクトリを Mainシートのcsv dir に指定します。
  3. 読み込み日付範囲を all/rage で指定し、read ボタンを押して csv を読み込みます。
  4. 読み込み後に自動的に同時観測の検出と三角測量計算が実行されます。
  5. 必要があれば、位置リスト上で右クリックして、測定点の対応関係を修正します。
  6. write csv および write result で 修正clicks.csv および 三角測量結果を出力します。

- 操作説明

[Main シート]

in dir : "..."ボタンで csv を読み込む入力ディレクトリを指定します。サブディレクトリがある場合にはその全てが読み込み対象になります。

out dir : "..." ボタンで マップ, *ALL_clicks.csv,SA*.csv の出力先ディレクトリを指定します。

read clicks: 指定ディレクトリ内の全csvを込みこみ処理します。

write clicks: 現在表示中の全クリック情報を1つのファイル(*ALL_clicks.csv) に出力します。

write resut: 三角測量結果を SA*.csvファイルに出力します。

all : 入力ディレクトリ内の全レコードを処理対象にします。

range : 左の年月日指定欄の y1/m1/d1 〜 y2/m2/d1 (UTC) を処理対象とします。

GD : 三角測量を有効とする 観測地点間の最低距離(km)を指定します。

DT : 三角測量を有効とする 観測時刻差の最大値(秒)を指定します。

Qc : 有効と見なす観測方向の交差角下限を指定します。

TZ : SA2 における表示時刻に使用する タイムゾーン(秒)を指定します。

all on: レコードリストの * をすべてオンに設定します。

all off: レコードリストの * をすべてオフに設定します。

イベントリスト(下部) : GD,DTの条件下で、入力csv中で同時観測である可能性のある組み合わせが表示されます。

位置リスト(中央部) : 各イベントのにおける全測定位置の三角測量結果が表示されます。

[Ground Mapシート]

base map : 背景地図を選択します。パッケージ添付以外の背景地図はSonotaCo.comより入手してください。

zoom : 拡大率を指定します。

スピンボタン : 縦横に表示範囲を移動じつす。

center : 流星経路をできるだけ中心に表示します。

txt : 文字情報を表示します。

line : 観測方向線を表示します。

mono chrome : 図をモノクロ表示にします。

save : 図をファイルにbmp形式で格納します。

[測定点番号 pos の変更方法]

測定点番号posの対応が間違っている場合には、以下の処理で変更することができます。

- データ形式

[* clicks.csv]

名称 単位 形式 意味 備考
Y_ut year d 観測年(UT)
M_ut month d 観測月(UT)
D_ut day d 観測日(UT)
h_ut hour d 観測時(UT)
m_ut minute d 観測分(UT)
s_ut second f 観測秒(UT)
x pixel f 測定点 静止画上 x 座標
y pixel f 測定点 静止画上 y 座標
az deg f 測定点 方位 (N=0, E=90)
ev deg f 測定点 仰角 (G=0, Z=90)
ra deg f 測定点 赤経
dec deg f 測定点 赤緯
lid - AN 観測サイト ID
sid - AN カメラ ID
long deg f 観測点 経度(E+)
lat deg f 観測点 緯度(N+)
alt km f 観測点 標高
- - u 観測点座標詳細情報1 UA2 V2.17
- - u 観測点座標詳細情報2 UA2 V2.17
- - u 観測点座標詳細情報3 UA2 V2.17

[イベントリスト]

名称 単位 形式 意味 備考
* - - 表示フラグ (*=表示, 空白=非表示)
# - d ペア番号
localtime - YYYYMMDDhhmmss 観測時刻(地方時)
ID1 - AN 観測点1 ID
s1 - AN 観測点1 SID
ID2 - AN 観測点2 ID
s2 - AN 観測点2 SID
lng1 deg f 観測点1 経度
lat1 deg f 観測点1 緯度
alt1 m f 観測点1 標高
lng2 deg f 観測点2 経度
lat2 deg f 観測点2 緯度
alt2 m f 観測点2 標高

[測定点リスト, SA*.csv]

名称 単位 形式 意味 備考
* - - 表示フラグ (*=表示, 空白=非表示)
# - d ペア番号
localtime - AN 観測時刻(地方時)
ID1 - AN 観測点1 ID
ID2 - AN 観測点2 ID
pos - d 測定点番号
lng deg f 発生位置 経度
lat deg f 発生位置 緯度
H1 km f 観測点1 の仰角から計算した 発生地点 高度
H2 km f 観測点2 の仰角から計算した 発生地点 高度
dH km f H1 と H2 の差
Qc deg f 観測方向の交差角
gd1 km f 観測点1 と 発生地点間 の地表距離
ld1 km f 観測点1 と 発生地点間 の直線距離
gd2 km f 観測点2 と 発生地点間 の地表距離
ld2 km f 観測点2 と 発生地点間 の直線距離

- 改版履歴

V2.11 2013/2/10

V2.10 2007/5

V2.02 2007/5/27

V2.01 2007/5/26

V2.00 2007/5/23 初版作成

- 謝辞

本マニュアルでの動作例には、以下の方々の2007/5/15 の同時観測データを使用しました。ありがとうございました。

Nagano1(masuzawaさん)、TK6 (齊藤 直也さん) 、Osaka04(藤原康徳さん)

Kagawa1(三本松HS 三好さん) Shizuoka1(磐田南高校 青島さん)